「面接で聞いていた話と違う…すぐに辞めよう!」  退職代行を2回利用「リピーター」となった彼の"その後"

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休みがちになった松田さんは「最近、休み多いけど大丈夫?」とチームリーダーから声をかけられた。自身の不眠について相談をしたところ病院の受診を勧められ、予約を取り睡眠導入剤を処方してもらった。

「薬を飲むようになってからは徐々に眠れるようになりました。でも憂鬱な気持ちは晴れませんでした」

本連載では、取材にご協力いただける方を募集しています(首都圏にお住まいの場合は対面またはオンライン、首都圏以外の方はオンラインでの取材となります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。

メンタル不調時に退職代行サービスと出会う

会社を休みがちになった松田さんは「チームに貢献できていない。現場の人に迷惑をかけている」と自分を責めるようになった。エンジニアとしてのスキルは十分には身についておらず、心身ともに余裕はない。

(写真:筆者撮影)

どうすればいいかわからない時に出会ったのが退職代行サービスだった。

「エンジニアの界隈では、技術ブログを作成し、ツイッター(現在のX)で発信する文化があったんですよね。僕もインターネットやSNSをよく見ていましたし、エンジニアに関する情報を発信していました。よく『退職代行』のツイートがタイムラインに流れてきていたんです」

松田さんがエンジニアとして働いていたのは2019年。退職代行サービス業者がメディアに取り上げられる機会が増えていた時期でもある。

退職代行の存在をツイッターで知った松田さんは公式ラインに登録する。そのことがきっかけで「自分は会社を辞めるべきだ」と思うようになった。

「『これ以上不調を悪化させて常駐先に迷惑をかけたくない』と思ったんです。転職を機に東京に引っ越したばかりで相談できる人もいませんでした。チームに貢献できていないし、精神的に限界だったので業者に5万円を支払い、退職の手続きを進めてもらいました」

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