火災、地震、事故、金利上昇…「賃貸で儲けたい」人が知っておきたい"落とし穴"の対処法
対して不動産投資は、売却せずともきちんとした管理運営体制さえ整っていれば、毎月の賃料という安定収入が得られるメリットがあります。
仮に不動産市況が冷え込み、物件金額が下がったとしても、賃料収入から毎月の返済ができていれば残債は減り、いずれ物件金額を下回ります。あるいは不動産市況が回復して含み益になる場合もあり、一喜一憂とも無縁です。
会社員や中小企業経営者、士業の方々など、本業が忙しい方でも取り組みやすい投資と言えるのではないでしょうか。私自身、不動産投資を行っていますが、現在の不動産投資に関連する作業時間は月にして数分程度です。それでも口座には毎月賃料が振り込まれ、預金残高が積み上がり続けています。
また、株式投資の場合、基本的には自分の手持ち資金で投資をします。FXや先物取引のように手持ち資金の何倍もの額を運用できる仕組みは一部ありますが、あくまで元手は自分のお金です。信用取引はハイリスク・ハイリターンで、それこそ投資期間中は本業に集中できないでしょう。
しかし、不動産投資の場合、投資規模が数千万円から数億円になりますが、ほとんどの方は融資を受けて物件を購入します。借入を起こすことでレバレッジがかかり、手持ち資金の投資効率を何十倍にも上げることができるのです。
世の中にはさまざまな投資形態がある中、投資のために金融機関がお金を貸してくれるのは、私の知る限り不動産投資しかありません。これは金融機関が、不動産投資を不動産賃貸事業とみなしており、安定的に収益が上がるため、融資したお金の返済も確実な事業と位置づけているからです。
物件という確かな担保が得られることも、多くの金融機関が不動産投資の資金を貸し付けている理由です。投資できる元手が限られる方こそ、不動産投資の借入レバレッジを活用して効率よく投資していかなければ、経済的安定を得ることはできないのです。
また、入居者に人気のある設備を新規に導入するなどの創意工夫で収益性を高められる点、管理運営をアウトソース(外部委託)できる体制が整っている点、大きな節税効果が期待できる点なども、不動産投資のメリットといえます。
不動産投資のデメリット
不動産投資には多くのメリットがある一方で、当然ながらデメリットも存在します。特に火災リスク、地震リスク、金利上昇リスク、事故リスク、損害賠償リスク……。不動産投資には、さまざまなリスクがあります。
これだけ挙げると、はじめて取り組まれる方は、投資することをためらうかもしれません。しかし、大部分のリスクには対処方法があります。先に結論から申し上げれば、ほぼすべてのリスクへの対策は、「初期設定を間違わない」ということです。
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