「結婚に対して離婚が多い」都道府県ランキング データが語る“理想の結婚生活”が実現できる街とは?

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この4県は人口動態的にみて埼玉以外は東京に20代人口が転出超過となっているエリアのため、東京に比して雇用環境が進んでいない可能性があります。そのように考えると、いったん結婚はしたものの、結婚後の働き方で問題が生じ、結果的に離婚してしまう傾向にある、ともいえるかもしれません。

離婚化指数が低いエリアはほぼ少子化において悪くない

全国平均未満の離婚化指数、つまり離婚をほかのエリアに比べて感じにくいエリアは3タイプに分かれました。

・タイプ1:結婚が減りにくいエリア(東京、愛知、神奈川)
離婚水準に関しては全国平均に近く、むしろ全国平均を上回っている地域がある一方で、婚姻数が高止まりしているエリアです。東京>神奈川>愛知の順に婚姻数が高止まりとなっています。ただし、東京以外は離婚化指数が平均とあまり変わらないため、3組に1組の割合の離婚件数という「大離婚化状況」から逃れられているわけではありません。

・タイプ2:離婚しにくい(石川、富山)
この2エリアは「このエリアで結婚する人は離婚しにくい」という傾向です。地元の社会環境に親和性の高い人が結婚をし、そうではない人はしない、という傾向で、婚姻減については全国平均よりも発生しています。こういったエリアは、結婚が続く理由(離婚の少なさ)が、同時に結婚の少なさにも影響している「諸刃の剣」となっている可能性があり、しっかり実態を精査していく必要があります。

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