働きやすい会社を見る指標として使われる「離職者の少なさ」。今回、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2023年版のデータを使い、2021年度の「離職者が少ない会社ランキング」を作成した。
対象は2020年度の単独従業員が1000人以上の会社で、離職者数を単独従業員数で割った離職率も併せて表示。ただし、こちらは前年の従業員数と離職者が異なる基準の場合もあるため注意が必要だ。
1位は「ザ・ノース・フェイス」のゴールドウイン
では、ランキングを見ていこう。1位は「ザ・ノース・フェイス」を展開するゴールドウインで2021年度の離職者は5人。2020年度の単独従業員1110人に対しての離職率は0.5%で比率も低かった。
社内公募は全社掲示板に募集内容を掲示し、職種レベルにかかわらず広く希望者を募集。技能検定取得のサポートや全国の販売員による接客ロールプレイングコンテスト実施など、従業員のやる気を引き出す制度が数多く存在する。
残業削減のため20時から翌日7時まではネットワークへのアクセス制限を実施しているほか、ノー残業デーの設定などプライベートと仕事を明確に切り分ける取り組みを展開。在宅勤務制度や本社近くのシェアオフィス内に会社契約のミーティングスペースを用意するなど働きやすい環境も整備している。
2位は三井不動産、日清オイリオグループ、長谷川香料の3社が13人で並んだ。三井不動産の離職率は0.7%。教育研修に力を入れ、1人当たり年間教育研修費用は17.9万円と高水準。イノベーション創出や社会貢献に資する副業等を認めるなど従業員の能力向上に力を入れる。
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