コロナで「売れた」「売れなくなった」商品トップ30 オミクロン株による感染爆発前夜にどう動いたか

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売れなくなっていた口紅が復調の兆し(写真:ペイレスイメージズ 2/PIXTA)

東京都だけで新規感染者が1日1万人超えという状況に慣れきってしまった感のある昨今。それでも街中を歩けば再び休業に入ってしまったり、ランチタイムのみの営業としている小規模な飲食店が目に付く。

市場調査会社のインテージが、新型コロナの影響を受ける直前から週次で全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップなど、約6000店舗の販売動向を追っている「新型肺炎カテゴリー動向」。このほど公表した2021年12月27日週までのデータには、外出増加の影響が顕著に表れた。

この週の最終日は2022年1月2日。感染者数はまだ554人だった。まさにオミクロン株による感染爆発前夜の動向である。

上位は外出時の必需品がずらり

12月27日週の全品目前年比ランキング上位は外出増の影響と思われる品目がずらり。1位の麦芽飲料は、急激な需要増で生産を中止していた「ミロ」の販売再開の影響なので、外出増とは関係ないが、2位の鎮暈剤(酔い止め)は前年比212.8%、2019年比でも117.0%と大きく伸びている。

帰省や旅行など、長距離の外出が増えた、しかも2019年をも大きく上回っているということは、たまりにたまっていた需要が一気に顕在化したということだろう。

3位の口紅は前年比205.8%。2019年比でも77.7%まで戻っている。2020年9月には前年比19.9%まで落ち込むほどだったので、かなり戻ってきた印象だ。

4位の使い捨てカイロは外出増に加え、年末年始に日本列島を襲った寒波の影響もあるだろう。前年比では144.0%だが、2019年比ではなんと192.8%。2019年の大晦日の東京の最高気温は16.5度だったが、2021年の大晦日の東京の最高気温は6度と低下した。

5位の液体だしは、寒さで鍋料理の需要が増えたからか。2年ぶりの帰郷で、大人数で鍋を囲む機会も増えた可能性がある。

6位のリップクリームは外出増に加えて、寒波のときの乾燥対策。7位のしわとり剤は、花王のエマール「ミスト」の効果だろう。出かける直前にアイロンをかけることなくシワが伸ばせる、消臭効果もあるとあって、若年層を中心に依然として好調を維持している。

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