東洋経済オンラインでは、地域別の平均年収ランキングを作成した。まずは、全国すべての企業を対象に本社の都道府県付の平均年収ランキングを公開する。
対象としたのは上場企業約3700社のうち、単体の従業員数が10人に満たない場合や、平均賃金の発表がない企業などを除いた3230社。有価証券報告書の最新の公開データを基に集計した。
持ち株会社体制の会社も多いが、一般に管理部門の従業員のみが所属することが多く、事業会社の従業員を含む会社に比べ平均年収が高くなる傾向がある。ランキング表内で社名末尾に「*」のある会社は主要子会社のデータを採用している。
トップはM&Aキャピタルパートナーズ
1位のM&AキャピタルパートナーズはM&Aの助言を行う企業。平均年齢は31.4歳と若いものの平均年収は2269万円と高額だ。事業承継目的のM&Aのニーズは高く、好待遇で優秀な人材を惹きつけている。
2位は大阪に本社があるキーエンスが入った。工場の自動化に不可欠なFAセンサーなどを製造する検出・計測制御機器の代表企業。他社にマネできない独自技術で好採算を実現し、高給体制を維持している。
3位はヒューリック。既存ビルの建て替えと高層化で急成長する同社は、総合不動産に次ぐ規模まで保有物件を拡大している。このほか、総合商社などが上位にランクインした。