「ズレている」が最強の武器になる時代 世界のリーダーが実践する“ユニーク思考”の正体

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頭では理解できていても、自分の意思に従い、ユニークな行動を取ることは決して容易ではありません。「やってみたい」と感じても、経験がなければ“不安”で踏み出せず、「やるべきだ」とわかっていても、“面倒くささ”に負けて腰が上がらず、「できるかもしれない」と思っていても、“プレッシャー”に気圧されて手を挙げられません。

人は成熟するほど、「まともに振る舞おう」「損のないように行動しよう」と考えるようになります。その結果として、行動や決断に制限がかかってしまうのです。こうして私たちは「自分の意思で行動している」と思いながら、実際は「自分の感情」に支配されていることが少なくありません。

確かに、次の行動を決めているのは、「そのときの感情」である場合が多いです。しかし、多くの人はその「感情」について深く考える機会を持ちません。

「感情はそのときの状況に左右されるものだ」と半ばあきらめているためかもしれません。もしそうであれば、私たちの人生の多くは、状況に流されるままになってしまいます。しかし、実はそこにこそ人生の面白さがあります。

「感情」の動きを捉えて自分を動かす力にする

ユニークな行動を取れる人がいつも考えていること (サンクチュアリ出版)
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感情と行動の間には、よく非合理的なトラップが潜んでいます。このトラップに気づくことさえできれば、「眠いとき」「寒いとき」「空腹のとき」と同じように、適切な対処が可能になります。それらに正しく対処すれば、すべての感情は、「望む方向へ自分を動かす力」として活用できるようになります。そこから、新しい行動や選択が自然と生まれます。

一方でその行動や選択のすべてが、他人の目には「ユニークさ」として映るようになっていくでしょう。

そもそも凡庸な人間など存在しません。唯一無二の知恵と力は、すでに自分の中に眠っているものです。「ごく普通の自分」と、「ユニークな自分」は、1本の線でつながっている存在です。

人はいつでも、自分という存在の面白さと力強さに驚き、深い感動を味わうことができるのです。

池田 貴将 オープンプラットフォーム代表取締役

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いけだ たかまさ / Takamasa Ikeda

リーダーシップ・行動心理学の研究者。早稲田大学卒。在学中に渡米し、世界No.1コーチと呼ばれるアンソニー・ロビンズ本人から直接指導を受け、そのノウハウを日本のビジネスシーンで活用しやすいものにアレンジ。感情と行動を生み出す心理学と、人間力を高める東洋哲学を統合した独自のメソッドが注目を浴びる。開催するセミナーはコンサルタントやビジネス作家などのプロも受講。著書に『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』『動きたくて眠れなくなる。』(サンクチュアリ出版)、『未来記憶』『心配するな。』(サンマーク出版)、『がんばらないほうが成功できる』(PHP研究所)などがある。

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