【デボネア、ギャランGTO、ギャランΛ、ディアマンテ】時代に先駆けたデザインや機能でクルマ好きを魅了した三菱自動車の名車たち

三菱自動車(以下、三菱)のクルマといえば、現在では「アウトランダーPHEV」や「デリカD:5」など、オフロード走破性の高さを象徴するワイルドなフォルムのモデルをイメージする人も多いだろう。だが、昭和や平成の時代には、スタイリッシュな高級セダンやスポーティなクーペモデルなどにも人気車種が多く、なかには、時代を先取りした斬新なデザインにより、当時の自動車業界へ新風を吹き込んだモデルたちも存在する。
ヒストリックカーの展示会「オートモビル カウンシル 2025」(2025年4月11~13日・幕張メッセ)の三菱ブースでは、そんな個性的デザインの名車4台を展示。1960年代から1990年代にかけて、まさに、カーデザインという面で当時のトレンドを生み出したといえるモデルたちがずらりと並んだ。ここでは、そんな三菱のヘリテージカーたちについて、その特徴をはじめ、どんな点がスタイル的に当時の最先端だったのかなどを紹介する。
1964年発売の初代「デボネア」

まずは、1964年発売の初代「デボネア」。ショーファードリブンカー、いわゆるVIP御用達の高級セダンで、他車種を流用していない専用車体を持つという意味では国内初のモデルだ。
三菱の前身である当時の新三菱重工業が自動車メーカーとして総力をかけたのがこのモデル。エンジンには、2.0L・6気筒を搭載し、当時のクラストップレベルといえる105馬力を発揮。威風堂々とした外観や高級な内装が特徴といえるモデルだった。
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