トヨタ設計大革命で迫る“ケイレツ”解体

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 リーマンショック後、主力の北米市場が低迷する中、トヨタは新興市場での収益拡大へ向けて部品コスト削減などに取り組んできた(図)。10年からはRRCI(良品廉価コストイノベーション)と銘打ち、主要部品について3年で30%の値下げを仕入れ先に要請。「目標を達成するには、海外製の資材や部品の活用が不可欠」(トヨタ系部品メーカーの調達担当)と、部品そのものを海外生産する必要性も増している。

技術者の発言力が強いトヨタでは、新車開発のたびに専用部品が増える傾向があった。部品メーカーにとっては、新部品開発は格好の収益機会となってきた。が、そうした組織文化をあえて自己否定し、従来の設計のあり方を総点検。2年内には部品の共通化、過剰品質の見直しを終える計画も進んでいる。 

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