「家族しか知らない秘密を抱えて…」「とにかくヲタクが大好きです」"ぺろりん先生"鹿目凛の見てきた"アイドルヲタクたち"の真実

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「やっぱイラストがずっと一番の武器だなと思ってます。アイドル時代もここまで来させてくれたのはイラストのおかげだし、人に届けられたものがイラストだったから。だからイラストレーターを軸にしていきます。

クリエイティブな活動をする、いろんな経験が私にはまだまだ必要なので、イラスト中心にしつつも、いろんなお仕事をやっていきたいなって思ってます」

フリーランスになった現在、「新たな抱負」をこう語ってくれた。

それにしてもアイドルとして10年。観客が数人の地下アイドルのステージからさいたまスーパーアリーナのような最高峰の景色を見て経験してきた鹿目は、まさにアイドルとしての夢を叶えたと言っても差し支えないだろう。

鹿目自身はどう思っているのだろうか。

「ほんと運がよかったんだなって思います!」

運だけでは決して語れるものではないだろう。

「ほんとに、すごい幸せだったなって思います。大変なこと、ツラいこと、悔しいこととか、全部ひっくるめて経験できてよかったなって。うん。なんか全部回収されました

鹿目凛 イラスト
イラストの画風やテーマも変化してきた(イラスト:鹿目さん提供)

「とにかくヲタクが大好きです」

アイドル人生10年。「やり切った」と悔いなく振り返ることができるのは、これまで本当に真摯にファン、ヲタクに向き合ってきたからにほかならない。

「私を推してくれてる人たちはもちろんですが、ヲタクが大好きなんです。ヲタクは自分の気持ちに素直なところとか、ちょっと子どもらしさがあるのかな、純粋で。

大人になると、やっぱりまわりにいろいろ合わせるために、自分の気持ち、感情だったりを封印しなきゃいけない。もちろんヲタクも会社とか仕事ではそうしてると思うんです。でもライブでは、ほんと童心に返ったかのように、なんか目がすごいキラキラになるんですよ」

誰よりもヲタクを愛し、理解し、表現してきた鹿目だからこそ、アイドルとしての夢を叶えられたのは必然だったのかもしれない。なんだかそう思わされた。数多くの偶然、点と点が結びつき線となった

これから、鹿目凛、ぺろりん先生はヲタクたちとどういった世界を描いていくのか。楽しみで仕方がない。

【この記事の前半】
「アイドル年齢が"精神寿命"を超えて…」「"イラストの力"で推しが増えて…」ヲタクを描いた鹿目凛のアイドル人生
松原 大輔 編集者・ライター

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まつばら・だいすけ / Daisuke Matsubara

富山県出身。編集者・ライター・YouTubeプロデューサー。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。大学卒業後、講談社生活文化局にて編集見習いとなる。その後、文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などで編集者・記者を経て、2018年に独立。書籍の企画、編集や執筆活動、YouTubeの動画制作・プロデュース、アーティストマネジメントなどを行っている。

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