客が1桁のライブなどを経験しながら共に励まし合ってきたメンバーたち。メンバー同士の絆はさらに強まり、気持ちも高まっていた。
そして、全員でより大きなステージを目指せる環境に移籍したことは、いっそうの喜びだった。それだけ鹿目にとってはベボガ!は大切な場所だった。
だが、それは鹿目だけが思っていたのかもしれない。
でんぱ組.incとの兼任。それはベボガ!メンバーとの間に、いつしか見えない壁を作っていた。

悔しさが残った解散決定
2018年7月ベボガ!の解散が突如発表された。渋谷WWW Xでのワンマンライブの成功やシングルのメジャーリリースなど順調に飛躍していると思われていたそんな矢先である。
鹿目は当時、でんぱ組.inc新メンバーとして加入したばかり。覚えることも多く多忙を極めていた。
それでもこれまで苦労を重ねてがんばってきたベボガ!のメンバーと一緒にもっと大きなステージに登れることを信じていた。
「ちょうど私もでんぱ組.incで忙しくてんやわんやの時期だったので、とにかく大変でした」
ベボガ!の解散は、鹿目にとって大きなショックだった。
一部のファンからは、心ない声も散見された。しかし、誰よりもショックを受けているのはメンバーと鹿目自身だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら