「(アスペルガー症候群で)メンバーを傷つけることを言っていたなというのは、振り返るとすごく感じます。やっぱり、それで衝突もあったりしたので……」
それでも鹿目は毎日反省する癖をつけ、その日の自分の言動を振り返ることで気をつけるように心がけてきた。そのかいあって、症状によるトラブルは格段に減っていった。
「話せてすっきりしました。まわりもすっきりしたと思います。それに同じ障害を持っている人たちが『私のブログを読んで勇気づけられた』っていう話を聞いて、言ってよかったなって思います」
言い訳のためのカミングアウトではなく、成長したからこそ話せたこと。アイドルとして自信を持ち活動できていた証だろう。

エンディングを迎えたアイドル人生
2025年1月4日、5日の2日間にわたるライブででんぱ組.incは、その歴史に幕を閉じた。
「まさにエンディングでしたね。私もアイドルをやり切ったから、もうでんぱ組.incで最高のエンディングを迎えて(アイドル人生の)最後にしようって思っていたので、ほんとにそこはきっぱり、アイドルを終わらせられました」
清々しい笑顔でそう語ってくれた鹿目は「アイドルをやり切った」という自信に満ち溢れているように見えた。
そしていま、事務所を辞めフリーランスのタレント、イラストレーターとして新たなスタートを切った。
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