大人がハマる《アンパンマンナイト》をご存じ? 夜に映画館で『アンパンマン』鑑賞がひそかなブームに! なぜ幼児向けアニメに心奪われるの?
一般的には幼児向けアニメという印象が強い「アンパンマン」だが、近年、大人も「アンパンマン」のアニメを観ているというのは知る人ぞ知る事実。
今年の最新作も公開初日から3日間で興収1億3000万円、動員10万人を突破した。従来の親子層はもちろんのこと、ゲスト声優のファンや、アニメファンなどの大人層も来場したとみられる。

昨年のヒットについて、制作会社であるトムス・エンタテインメントのプロデュース本部戦略IP推進部の紙本亜矢美部長はこう振り返る。
「タイトルに"ばいきんまん"というキャラクター名が入るのは、第2作の『ばいきんまんの逆襲』以来のこと。映画の公開に向けて最初の情報出しとして、ばいきんまんが大活躍するというあらすじを出したところ、今まで『アンパンマン』の映画を観に来ていない方たちからの反響・反応が大きくて。手応えを感じました」
さらに映画『それいけ!アンパンマン』が注目を集めるようになった背景として、すべての旧作の映画シリーズを配信していることも大きい。SNSで幼児の親世代の投稿のみならず、大人のアニメファンなどの投稿も見られるようになってきた。そうした下地も、近年の映画『それいけ!アンパンマン』シリーズへの注目にもつながっているように思われる。
大人のための「アンパンマンナイト」とは?
もともと通常の映画『それいけ!アンパンマン』の上映は、メインターゲットである小学校入学前の子どもの「映画館デビュー」をサポートするために、音量は小さめ、場内も明るめに設定してある。上映時間も早い時間帯に設定してあることが多い。
しかし "大人もアンパンマンの映画を観たい"という声に応え、昨年の『ばいきんまんとえほんのルルン』からは大人のための「アンパンマンナイト」が実施されている。
上映時間は夜、音量は他作品と同じ通常ボリューム、場内は暗転という、まさに大人のための上映環境を整えており、大人のアニメファン、映画ファンなどを集客。中にはリピート客の姿もあったという。

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