【朝ドラ】"アンパンマン誕生"裏にある意外な存在 やなせたかしがヒントを得た「名作映画」
銀座で観た「名作映画」からアンパンマンを創作
陰鬱な中学時代とは打って変わって、東京高等工芸学校での学生生活は、やなせたかしにとって、その後の人生に大きな影響を与える重要な時期となった。
「この東京高等工芸学校図案科はその後のぼくの人生のすべてに深くかかわってくる。この学校でなければ、今のぼくはなかったと思う」
学校では図案について学んで、授業が終われば毎日、銀座に繰り出し、最新のトレンドを肌で感じる。そんな日々を過ごしていた。
やなせは特に映画鑑賞に熱心だった。お気に入りは『巴里の屋根の下』『ル・ミリオン』『自由を我等に』『巴里祭』などの作品で知られるフランス映画の巨匠ルネ・クレールだ。
一方で『キングコング』『フランケンシュタイン』『透明人間』といった、SFやB級映画にも夢中になった。のちにこう熱く語っている。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら