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【朝ドラ】"アンパンマン誕生"裏にある意外な存在 やなせたかしがヒントを得た「名作映画」

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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そうかといって教練服に着替えさせても、図案科の学生はあちこちに絵の具をつける始末で、これから戦争に立ち向かう姿勢とは思えないものだった。「これでは戦争はできない」と配属将校は嘆いたという。

やなせからすれば「もともと戦争は嫌いだし、兵隊なんか別世界のこと」だと思っていたと当時を振り返る。そんなやなせも4年後には召集を受けることになるが、このときは想像すらできなかったようだ。

卒業制作ではポスター制作に励む

楽しい時間ほど、あっという間に過ぎるもの。自由を満喫したやなせだったが、やがて東京高等工芸学校を卒業する時期を迎える。

授業はなくなって、卒業制作に打ち込むことになるが、図案科でも3つのパターンがあった。「室内」「染色」「商業デザイン」の3つだ。室内ではインテリアのデザインを行い、染色はドレスなど衣料関係に携わるため、いずれもやなせにはマッチしなかった。「商業デザイン」を選んで、やなせは卒業制作としてポスター制作に励むことになった。

まさにポスターの制作の真っ最中に、やなせのもとに電報が届く。1940(昭和15)年3月のことである。

その電報の内容はあまりに突然で、やなせを呆然とさせるものだった。


【参考文献】
やなせたかし『人生なんて夢だけど』(フレーベル館)
やなせたかし『ボクと、正義と、アンパンマン なんのために生まれて、なにをして生きるのか』(PHP研究所)
やなせたかし『何のために生まれてきたの?』(PHP研究所)
やなせたかし『アンパンマンの遺書』 (岩波現代文庫)
梯久美子『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』 (文春文庫)
真山知幸『天才を育てた親はどんな言葉をかけていたのか?』(サンマーク出版)

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