幼少期から刷り込まれる「石の上にも三年」の呪縛…なぜ人間だけが"やめる"ことに罪悪感を覚えるのか

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過労死するまで頑張ってしまうのは人間だけだという(写真:タカス/PIXTA)
近年では転職が当たり前の時代になってきましたが、それでもまだ日本人には「やめることは、悪いことだ」というメンタルが根強い、と問道家のマツダミヒロ氏は指摘します。
本来、生き残るためには、当たり前のように「やめる」ことを選択するのが動物の本能のはずなのに、なぜ人間だけが「やめる」ことに罪悪感を感じてしまうのでしょうか。同氏の著書『すべてやめれば、うまくいく: 自分の時間を取り戻すための最高の習慣』から一部を抜粋・編集する形で、その理由について解説します。

人生をより豊かにしてくれる「やめる」という行為

わたしは、「やめる」という行為が人生をより豊かなものにしてくれると考えています。おそらく、やめることのさまざまなメリットについては、ある程度、頭では理解していただけるのではないかと思います。

ところが、そうは言っても、とくに日本人の精神には「根性論」が深く根付いていますから、「やめたくても、やめてはいけない」「やめることは、悪いことだ」と考えている人が大多数なのではないでしょうか。

そして、その考え方のせいで「やめられない」と諦めてしまっている人も大勢います。

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