「かつては造船工場があった場所」「世帯数が20年で81→4826まで激増」 豊洲を「タワマンとファミリーの街」に激変させた施設の“正体”

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2006年10月に開業した「ららぽーと豊洲1(旧・本館)」「ららぽーと豊洲2(旧・アネックス館)」、そして2020年6月に開業した「ららぽーと豊洲3」の3つの棟からなる。

ららぽーと豊洲
「ららぽーと豊洲」配棟計画図(出典:三井不動産ニュースリリース)

まずは、「ららぽーと豊洲1・2」から見ていこう。

「アーバンドック ららぽーと豊洲」には約220店舗あるが、そのうちの約170店舗が「ららぽーと豊洲1」にある。「ららぽーと豊洲1」は、「アーバンドック ららぽーと豊洲」のメインと呼べる存在だ。

メイン的存在の「ららぽーと豊洲1」。豊洲に住む人たちの生活を支える、インフラ的存在だ(筆者撮影)

「ららぽーと豊洲1」は天井がガラス張りになっており、吹き抜けから館内全体に陽の光が差し込むつくりになっている。明るい館内の1階、2階は高感度なアパレル・服飾・雑貨テナントが並ぶ。3階は「キッザニア東京」「アカチャンホンポ」「ユナイテッド・シネマ豊洲」が核を成す。休日のショッピングが楽しめるようなテナントミックス(店舗構成)だ。

とにかくファミリーが使いやすい造り

想像どおり、小さな子どもを連れた30代くらいのファミリーや若い男女が多い。特に土日は数多くのファミリーでにぎわっている。もちろん年配者層もいるが、極端に少ない。

通路幅がゆったりと取られており、ベビーカーで通ってもストレスがなさそうだ。おむつ替え台と授乳室ブースのある「ベビー休憩室」や「子どもトイレ」も完備されている。「マリーナキッチン」と名付けられたフードコートには、背の低い子ども向けのいすが設置された「お子様優先席」まである。

さすが「ららぽーと」とあって、ファミリーへの配慮が抜かりない。

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