時にレストランであり、喫茶店であり、高齢者の集会所にもなる「フードコート」。その姿は雲のように移り変わりが激しく、楽しみ方は無限大。例えるなら「市井の人々のオアシス」だ。
本連載では、そんな摩訶不思議・千変万化な「フードコート」を巡り、記録しながら、魅力や楽しみ方を提唱していく。
「治安が悪い」イメージが先行する街・川崎
今回は、神奈川県川崎市にある商業施設「ラゾーナ川崎」内のフードコート「ダイニング・セレクション」を訪問する。
さて、川崎市といえば神奈川県下で横浜市に続く第2の都市として知られ、かつ都道府県庁所在地ではない自治体としては唯一、人口が100万人を超えるマンモス自治体だ。
そんな川崎市に対して、どんなイメージを持っているだろうか。あくまで個人的な意見として、筆者は「怖い」という認識がある。特にこのラゾーナ川崎がある川崎駅周辺は、いわゆる飲み屋街が広がり、かつ夜の店も多い。ちょっと足を延ばすと川崎競馬場があるなど、結構ガラの悪い印象を持っていた。
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