1人で成長できてしまう時代に「助けてもらう技術」が重要な理由。ソフトスキルを無駄と切り捨てない人に見えている世界

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

❷話の内容だけでなく感情に寄り添う

話の表面的な内容だけでなく、「そのやり方にこだわる理由はなんだろう?」「どんな気持ちでこの仕事に取り組んでいるのだろう?」というように、その背景にある感情や価値観にも目を向ければ、より深く相手を理解できる。

❸理解したうえで、相手が納得できる言葉を選ぶ

相手の話を聞いたうえで、納得感を生む言葉を選んで伝えることも大切。「君の視点はこうだけど、こういうやり方だともっと成果が出ると思う」というように提案することで、相手は自然と動きたくなるのだ。

聞く力を発揮することで、部下や周囲との信頼関係が深まり、結果的に「またこの人のために動きたい」と思ってもらえるようになる。それは一見、手間がかかるように思えるが、実は長い目で見ると圧倒的に効率的だ。コミュニケーションがスムーズになり、誤解や手戻りを減らすだけでなく、相手が積極的に動いてくれるようになるからだ。(110ページより)

頼みごとの少し前に「小さな相談」を挟む

頼みごとをする際に「いきなり本題に入るのは気まずい」と感じるなら、頼みごとの直前に「小さな相談」をするといいそうだ。人は相談されると、「相手の役に立てる」と感じるものであるため、そのあとに続く頼みごとを受け入れる心理的な準備が整うというわけだ(PART 3より)。

このことについても、3ステップでの解説がなされている。

❶簡単な相談から始める

頼みごとの直前に相談を持ちかけるときのポイントは、相手に負担をかけず「サクッと答えられるテーマ」を選ぶこと。具体的にはYESかNOで答えられる質問、AかBかで答えられる質問がいいようだ。

❷相手の意見に共感と感謝を示す

相談を受けた相手が意見を返してくれたら、それをただ聞くだけではなく、しっかり反応を示すことも大事。

❸その流れで頼みごとを切り出す

小さな相談を挟んだあとは、その流れのなかで頼みごとを自然に伝えよう。相談の延長線上でのお願いは、相手の心理的なハードルを下げるからだ。

次ページ助けてもらえる人は「頼みごと」すら利用する
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事