悩み相談は百害あって一利なし?人間関係を壊す「相談する人」「される人」の陥りがちな残念な思考回路

人に相談する場合は、自分を肯定してもらいたいケースがほとんどですが、その真逆のケースもあります(写真:polkadot/PIXTA)
あなたは「人間関係」に疲れていませんか?
日本企業では、働き方改革が進む一方で、パワハラやセクハラ意識が高まり、上司は部下を満足に叱ることもできず、お互いが過剰に気を使い合って、ストレスを抱え込む……という状況が生まれています。どうすれば、ストレスを感じずに、安定した気持ちで人や仕事と向き合うことができるのでしょうか?
「誰に対しても最低限のつき合いをして、対人関係をシンプルにすることをお勧めします」というのは、心理カウンセラーの大嶋信頼氏です。
最低限のつき合いとは? それで仕事に支障は出ないのか? これからの時代の人づき合いのヒントを、大嶋氏の新刊『最低限の人間関係で生きていく』をもとに、3回にわたりお伝えしていきます。
人に相談すると厄介なことになる
人間関係を最低限にするためには、悩みがあったり、判断に迷うことがあっても、簡単に人に相談しないことが大事なポイントです。人に相談しても、悩みや困りごとが解決することはありません。意味がないどころか、余計にこじれてしまうことになります。
その理由は、相談する側と相談される側の双方に問題があるからです。
【相談する側の問題】相手の「肯定」だけを求めている
相談する側は、自分の感覚や考え方に自信がないため、第三者に話を聞いてもらいたいと考えますが、本心では、「あなたが正しい」と言ってもらって、自分の味方になってほしいわけです。
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