「ニュース番組に取り上げられるコツ、教えますよ?」 PR会社が密かに開催する「ニュース番組に出る」セミナーの"嘘"

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ニュース番組のプロデューサーは課長や部長といった管理職でもあります。それゆえ番組内容に責任を持つと同時に、人材育成も託されています。だからこそ、自社の部下には硬派なテーマに挑ませる、というわけです。

同じ理由で、「年末特別番組」や「開局◯周年特別番組」といった予算と時間が潤沢に使える機会も、テレビ局の社員中心の体勢で取り組みます。

では、こうしたテレビ局の対応方針を踏まえて、企業はどのようにアプローチすべきでしょうか?

結局はテレビ局社員にアプローチするのが近道

あらゆるケースで、テレビ局の社員に情報提供すれば間違いありません。取材先の最終決定は、必ず発注元であるテレビ局社員が下すからです。

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単に飲食店や旅館、ホテル、デパートが季節のキャンペーンや新メニュー、物産展を紹介して欲しいというケースであれば、制作会社でも大丈夫でしょう。ですが、前述のような硬派なテーマであればテレビ局社員、なかでもエース級の社員に狙いを定めて、情報提供すべきなのです。

ではエース級の社員にアプローチするには、どうしたらいいのか。たとえば、『ガイアの夜明け』のようなドキュメンタリー番組では、番組の最後に制作したディレクターの名前が流れます。「硬派なテーマを扱った回」を探し、その回のディレクター宛に手紙を送るという方法があります。

あるいは、手紙を送る際に宛先を「プロデューサー」にしてしまうのです。プロデューサーが興味を持てば、そのテーマにふさわしいディレクターに渡してくれるでしょう。

【もっと読む】「わずか2日後に否定」「会見の撮影を許さず」、あともう1つは…フジテレビが「中居騒動」で犯した"広報"での3つの失敗点 では、中居正広氏の騒動をめぐってフジテレビが犯した広報的な失敗について、PR戦略コンサルタントの下矢一良氏が詳細に解説している。
下矢 一良 PR戦略コンサルタント

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しもや いちろう / Ichirou Shimoya

早稲田大学理工学部卒業。テレビ東京に入社し、『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』を経済部キャップとして制作。スティーブ・ジョブズ氏、ビル・ゲイツ氏、孫正義氏、三木谷浩史氏、髙田明氏、藤田晋氏、前澤友作氏らにインタビュー。その後、ソフトバンクに転職し、孫正義社長直轄の動画配信事業(Yahoo!動画、現・GYAO)を担当。「ソフトバンク・アワード」を受賞。現在はPR戦略コンサルタントとして中小企業のブランディングや宣伝のサポート等を行う。

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