「ニュース番組に取り上げられるコツ、教えますよ?」 PR会社が密かに開催する「ニュース番組に出る」セミナーの"嘘"

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「ニュース番組はスポンサーの競合を扱わない」が嘘であることは、1週間も番組を見ていれば、だれでもわかることです。

とは言え、すべての番組で「スポンサーの威光」がまったく通じないというわけではありません。報道番組以外では、程度の差こそありますが、スポンサーの影響はあります。

たとえばスポンサーが大手飲料メーカーのバラエティ番組の場合、競合の商品に関連する情報は扱わないことになっています。

とは言え、この場合もすべての競合が「NG」というわけではありません。ある番組では、スポンサーと同業でも準大手以下なら問題なく扱えることになっています。

全国放送の番組にテレビ広告を出すのはたいてい大企業ですから、中小企業は「NG」の範疇外ということになります。つまり中小企業はスポンサーの影響など、ほとんど気にする必要はないのです。

テレビ局員と制作会社の使い分け方

「テレビ局の社員には情報提供が殺到しているので、制作会社にアプローチしたほうがいいでしょうか?」

大企業の広報担当向けのセミナーで登壇した際に、必ず聞かれる質問です。

ニュース番組はテレビ局の社員、そして制作会社の混成部隊でつくっています。どのような立場の制作者にアプローチするのが効果的なのか、じつは経験ある広報担当やPR会社もわかっていないのです。

私はテレビ東京の社員として長年、報道番組の制作に当たってきました。ですから、テレビ局がさまざまなスタッフをどのように使い分けているかを知っています。この項では制作会社のスタッフも知らない、そして現役のテレビ局社員では語れない「本音」をお伝えしたいと思います。

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