「羅布乃瑠沙羅英慕」→これが読める人は北関東民!? "前衛芸術"なパフェが出てくる、郊外の異次元カフェの謎めいた実態

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

先述の通り、席はそれぞれ仕切られており広々と使われている。さらにWi-Fiもあり、席によってはコンセントもあった(店舗により異なる可能性あり)。出張時、ちょっと時間が余った際にも作業しながら時間をつぶすこともできる。仕切りがあるので、ちょっとした打ち合わせにも使えるかも。メニューも食事からコーヒー、甘いものまであるので腹具合にかかわらず使える。覚えておいて損はない。

実際に筆者が訪れた際も客層はさまざまだった。パソコン作業をしているサラリーマンやおしゃべりに興じるママ友グループ、昼食をとる高齢の夫婦、読書にふける女性一人などおのおのの時間を楽しんでいた。

昔は「デカ盛りパフェ」もあった

かなり造りこまれたデザインで、独自の世界観を表現している「羅布乃瑠沙羅英慕」。一方で何でもアリなカオスなメニュー構成。このギャップが何とも言えない魅力だ。店をつくった人のこだわりを感じる。内装費は安くはないだろうし、150近い品数はオペレーションや在庫管理もかなり大変なはず。店舗数が縮小してしまったのは、こだわりの強い店づくりゆえ経営面に難しさがあったのではないだろうか。

筆者も実家近くに「羅布乃瑠沙羅英慕」があり、子どもの頃によく利用していた。当時は「パフェがすごい店」の印象が強かった。現在よりもパフェの種類が多く、毎回どれにするか悩んだ記憶がある。中には「誰が頼むんだろう?」と思うほどの、飾り切りされたフルーツがてんこ盛りにされたデカ盛りパフェなどもあった。今回、20年ぶりくらいに訪れたらずいぶんパフェの種類は減っており、そうした「やりすぎメニュー」が中心に淘汰されていた印象だ。その分、ジャンル問わない食事メニューが増えておりお客の間口を広げているようだ。

一時から比べると店舗数は減ってしまったが、唯一無二の魅力を持つ、これからも続いてほしい店である。近くに出張の際はぜひ立ち寄ってみてほしい。

【画像を見る】【画像を見る】「盛り付けが“前衛芸術的”なパフェ」「オーダーごとに豆を挽いて抽出するコーヒー」……羅布乃瑠沙羅英慕のメニューはこんな感じ
大関 まなみ フードスタジアム編集長/飲食トレンドを発信する人

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおぜき まなみ / Manami Ozeki

1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月より飲食業界のトレンドを発信するWEBメディア「フードスタジアム」の編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100人の飲食店オーナーを取材する。
Instagram:@manami_ohzeki

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事