
病院間をたらい回し、右往左往する高齢者
2040年には都市部は高齢者があふれ、介護が必要になった人の居場所が足りなくなりそうだが、その前にどんどん減りつつあるのが、病気の高齢者の入院先だ。この先、病院間をたらい回しになり、右往左往する高齢者が増えることになる。
私自身、数年前から、家族ががんや脳卒中、心臓病などで入院した知人や友人から、「転院先を探しているが、先生の病院に入院させてくれないか」とか「高齢者を入院させてくれる病院はないか」という相談を受けることが多くなった。
それというのも、これまで、がん、心臓病や脳血管疾患などの手術後などに、病状が安定しないために自宅へ帰れない高齢者の受け入れ先になっていた中小の一般病院や療養型の病院が減っているからだ。
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