アニメ『ルックバック』を彷彿
以前のインタビュー(第1回・第2回)から5年後、東大文学部卒の齋藤洋介さん(インタビュー当時49歳)の現在の住まいは、6畳ほどのワンルームである。その床にはスケッチブックが大量に積み上げられ、山脈をつくっていた。
壁一面を埋めるカラーボックスの中も、やはりスケッチブックと本がぎっしりと詰まっている。スケッチブックは目に見える範囲で100冊はあり、数日前に映画館で観た『ルックバック』というアニメ作品を彷彿とさせた(作中では、漫画家を目指し絵の練習を続ける少女が、やはり部屋にスケッチブックを積み上げていた)。
久しぶりに会う齋藤さんは、5年前と見た目がほとんど変わらない。
インドアな生活をしている人は紫外線を浴びる機会が少なく、肌が老化しにくい。年のわりに若く見える人は、出版関係者には珍しくない。ご多分に漏れず僕も、初対面の人には実際の年より10歳ほど若く見られることが多い。


















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