「『ぶぶ漬けどうどす?』と言われたら終わり」「住所で『洛中マウント』をとられる」噂のイケズ文化…京都人は本当に“意地悪”なのか?

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ぶぶ漬けどうどす
京都のしきたりを知らない主人公・まどか(深川麻衣)が、次々と厳しい洗礼を受ける(© 2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会)

京都で「ぶぶ漬け(お茶漬け)」を勧められたら、もう帰ってという意味だという都市伝説がある。「ぶぶ漬けどうどす?」と言われたら、ゲームオーバーと思っていい。

「ぶぶ漬け」はあくまで都市伝説だが、角が立たないように遠回しにコミュニケーションする、これがいわゆる京都の「本音と建前」文化であり、「イケズ」文化である。

京都のしきたりに土足で踏み込み、痛い目にあう

映画『ぶぶ漬けどうどす』は、この“こわい言葉”をタイトルに冠し、京都の深淵に迫っていく。東京出身のフリーライター・まどか(深川麻衣)がこの文化に翻弄される物語だ。

京都の老舗の長男と結婚したことを機に、京都(主に老舗)を漫画レポートする企画をはじめたまどかは、取材対象を「洛中女将さん会」と名づけ紹介。それがバズってテレビでも取り上げられたことから一悶着が起きる。

歴史を誇る京都のしきたりに土足で踏み込んだまどかは痛い目にあっていく。実際、京都の人々は本当にニコニコしながら心の中では「イケズ」なのか。

京都在住歴が長く、まどかと同じく女性ライターの4人に集まってもらい話を聞いた。題して「洛外ライターさん覆面座談会」!(※洛中とは京都の中心部。洛外とは京都市外。ステイタスが高いのは洛中とされるが、正式な範囲は不明)

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