「『ぶぶ漬けどうどす?』と言われたら終わり」「住所で『洛中マウント』をとられる」噂のイケズ文化…京都人は本当に“意地悪”なのか?

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【座談会メンバー】
Aさん:京都在住28年以上
Bさん:京都に隣接する県在住
Cさん:京都在住30年以上
Dさん:京都に生まれ育つ

「ダメ」と明示していなくても、実は断られている

--「ぶぶ漬けどうどす」が「イケズ」の代表的なものとして有名ですが、実際のところ、京都の人の言葉は額面通りに聞いてはいけないのでしょうか。

A:たとえば、取材のオファーをすると、絶対に断ってくれないんです。「いま、オーナーがいない」とか「少し考えてから返事します」などとはっきり断られないので、チャンスがあると思って何回も連絡するのですが、絶対にOKがもらえない。これを何回か経験して、実は断られているのだと気づきました。

C:あるあるですよね。京都の慣習に詳しくなると、お断りの意味だと察することができますが、東京の編集部には通用しなくて、「ダメだったらダメって言うだろうから、イエスかノー、はっきり返事をもらってください」とせっつかれ、間に立って困ってしまうことがあります(笑)。

B:え、私、何回も電話してた(笑)。

D:京都出身の私は、まさに角が立たないようにそういうふうに言うタイプです(笑)。「行けたら行くね」というときは、「行かれへん」場合が多い。そこはくみとってくださいと。これは京都の人ならではの心遣いであって、決して意地悪ではないんです。ことを丸く収めたいだけなんです。小さい街だから、円満に物事を進めたいという思いやりなのです。

A:京都の方のそのお気遣いはよくわかりますが、早く断ってほしい(笑)。

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