
伝統工芸の「裏側」で「厳しい問題」に直面している
京都・西陣織。誰しも聞き覚えがある日本を代表する伝統工芸ではあるが、茶道や華道、能や歌舞伎などを和装で嗜んでいる女性の方を除き、実際にその製品や産業の実態に馴染みのある方は少ないのではないだろうか。
物事にはつねに「表」と「裏」がある。世界から注目を集める華やかな伝統工芸の裏側で、西陣織は「職人の後継者育成」という厳しい問題に直面している。
前回『伝統工芸「京都・西陣織」は「エルメス」になれるか』では西陣織の世界からの熱い注目や大きなポテンシャルを取り上げたが、今回は日本の伝統産業が幅広く直面する「課題」に真正面から向き合いたい。
※文中の源兵衛氏とは、今回取材先であった西陣織・織元、誉田屋源兵衛(こんだやげんべえ)の十代目山口源兵衛氏を指します。

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