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「『ぶぶ漬けどうどす?』と言われたら終わり」「住所で『洛中マウント』をとられる」噂のイケズ文化…京都人は本当に“意地悪”なのか?

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ーー京都生まれの映画宣伝スタッフによると、「田の字地区」あるいは「洛中」という概念は「祇園祭を担っている方々の住む地域で、そこが京都のヒエラルキーのトップみたいなふうにとらえていた記憶があります」とのこと。

D:「洛中」「洛外」とは私も日常では言わないです。ただ、そういうふうに地域を分けるのは、その場所に代々住んでいることを表すための便宜なのではないかと推測します。代々、京都に住んで、家や町を守ってきた、誇りを表す意味での言葉というか。ヒエラルキーみたいなものを揶揄して言う人もいるかもしれませんが……。

改めて、今回の映画『ぶぶ漬けどうどす』を観たそれぞれの感想は……。
Aさん:主人公と同じ『ヨソさん』(京都以外から来た人)として何をしたらダメなのか答え合わせをしながら見ました。
Bさん:主人公のしっかり者のお姑さん(室井滋)とアホぼん(=「金持ちのバカ息子」を意味する関西弁)のお舅さん(松尾貴史)の組み合わせが面白いと思いました。
Cさん:長年お世話になって、『京都のお母さん』と呼んでいる方と一緒に鑑賞し、主人公に『そんなんしたらあかんよ』と2人で突っ込みっぱなし(笑)。コメディとして楽しみました。
Dさん:東京から来た主人公のマナーがなっていない。そんな彼女にむしろ京都の人たちは優しいと感じます。

京都の「ほどよいヒリヒリ感」が好き

映画『ぶぶ漬けどうどす』(監督:冨永昌敬、配給:東京テアトル)は、2025年6月6日からテアトル新宿ほか全国ロードショー(© 2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会)

応仁の乱の頃から営業している店というように、歴史の長さが売りになるとも言われる京都。他県と違う独特な文化もあるような気もしつつ、結局は当たり前の礼儀正しさなのかなあと思った。

最後に「京都の好きなところはどこですか?」と聞いたら、Dさんがふふ、と微笑んで「素敵な質問しはるなあ」と言った。

ぎくっ。これって「ベタなこと聞くなあ」という「イケズ」であろうか。

ちなみにDさん、好きなところは鴨川。京都の日常が最もわかってもらえる場所だという。ほかに好きなところはAさん「懐の大きさ」、Cさん「住みやすさ」、Bさん「ほどよいヒリヒリ感」だった。

歴史と革新、地元と「ヨソさん」のはざまの中で、気遣いしている京都の人たち。もっと触れ合って話を聞いてみたくなった。

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