朝食にグラノーラを食べる人はなぜ痩せないのか?日本人の体質的に糖質オフより脂質オフのほうがダイエットに有効な理由

(出所)文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
こうして見てみると、糖質はグラノーラのほうが少なく、白米の60%くらいである。しかしその反面、グラノーラは脂質が白米の20倍もある。
そして、グラノーラダイエットの切り札とされる食物繊維は白米の2倍ちょっとで、いわれるほど多くはない。
なお、ダイエットの黄金ルールは“摂取カロリー→脂質→糖質”の順に控えること。その根拠になっているのは、日本人が持つ体質の特性なのだそうだ。
糖質と脂質、どちらを控えるのが有効か
ここで、著者が提示する基本的なことを再確認しておこう。
体内には脂肪と、筋肉プラス肝臓という、2種類のエネルギー貯蔵庫があります。
けれども、筋肉と肝臓には、あまりブドウ糖を貯蔵できないため、おさまりきらなかったぶんは、インスリンが中性脂肪に変えて、脂肪の形で蓄えます。
脂質をとりすぎても、糖質をとりすぎても、体に脂肪がつくわけです。(27ページより)
近年の研究では、「カロリーを同じだけ減らすにしても、糖質と脂質のうち、どちらを控えるのが減量に有効なのか」については人種差や個人差があることが指摘されているという。
そして、それを決めるのは「体内でのインスリンの働きに関する遺伝的な体質」であることがわかっているようだ。
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