15年間「果物だけ」を食べ続けてわかったこと 医師の「フルーツの食べ過ぎに注意」に異議あり

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フルーツ
日本人は平均で、ジャムや果汁などの加工品を含めても、1日に100gもフルーツを食べていません。統計的には8割以上の日本人が「フルーツの食べなさすぎである」と言えます(写真:freeangle/PIXTA)
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私は33歳のとき、フルーツの体への影響を調べるために、できれば一生涯をかけて、フルーツ食実験をしようと決意しました。

ただし、フルーツ以外にもあれやこれや食べると、それがフルーツの効果か否かがよくわからなくなります。そこで、フルーツ中心に99%果実だけの食生活(フルーツ以外の果実には、果菜類や木の実も含む)を15年間続けています。

フルーツの食べすぎに関するポイント

日本ではしばしば、医師や栄養士がメディアやSNSなどで「フルーツの食べすぎに注意しましょう」と発言します。では「いったい、何グラムくらいから、フルーツの食べすぎになる」のでしょうか? まず「食べすぎ」について語るには、少なくとも、①対象が健常者なのか、あるいは糖尿病などの特定の疾患のある人なのか、②食事1回での摂取量のことなのか、あるいは1日の総摂取量のことなのかを言及する必要があります。

(画像:アメリカ糖尿病協会「Eat good to feel good.」より)

アメリカ糖尿病協会は、糖尿病患者の1回の食事の推奨摂取量をカロリーではなく、一皿での見た目の割合で示しています。野菜(マメ・イモ・トウモロコシを除く)は2分の1、肉や魚などのタンパク質系食品は4分の1、イモやフルーツなどの炭水化物を含む食品は4分の1という具合です。

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