知られざる「頼みごとのゴールデンタイム」もう「お願い下手」で悩まない!人間関係も仕事も円滑に進む魔法の「時間」快諾の好循環

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午後2時台は、多くのビジネスパーソンにとってタスクによる心理的な壁が薄れる時間帯だ。多くの人がランチを終えてリラックスし、心も体も少し落ち着きを取り戻している頃。言わば、頼みごとのゴールデンタイム。このタイミングを逃したくない。

頼みごとがうまくいく14時台を最大限活用

午後2時台に頼みごとをする3ステップを整理してみる。

❶ 軽い雑談で雰囲気を作る

頼みごとをする前に、いきなり本題に入るのはNG。まずは軽い雑談から始めて、相手の心をリラックスさせる。

●「ランチ、何食べたんですか?」
●「週末はどこか行きました?」
●「新しいカフェ、もう行ってみました?」

このような日常的な話題で会話を始めることで、相手も心のウォーミングアップができる。雑談は、頼みごとへの心理的なハードルを下げるための大事なステップだ。

❷ 簡潔に意図を伝える

雑談から少しずつ本題に移る際には、頼みごとの背景や意図を簡潔に伝える。ここで重要なのは、相手が「これなら負担が少ないな」と思えるようにすること。

●「実はちょっと相談があるんですが……」
●「さっきの話とも関係があるんですけど、これを一緒にやってもらえると助かります」

相手に具体的なイメージを持たせるために、頼みごとがどれくらいの負担かを軽く説明すると、前向きな返事を得やすくなる。

❸ タイミングを確認して配慮を示す

最後に、相手の状況やタイミングを確認し、強制感を与えないようにする。「今、大丈夫ですか?」といった一言を添えるだけで、相手の心理的な負担を和らげることができる。

●「今ちょっと忙しいようでしたら、明日でも大丈夫です!」
●「無理のない範囲で大丈夫なので、ご都合を教えてください」

こうした配慮のある態度が、頼みごとを受け入れてもらいやすくするポイントだ。

頼みごとが成功するかどうかにおいて「タイミング」と「雰囲気」は欠くことのできない要素だ。午後2時台というリラックスした時間帯は、相手が「まあ、いいよ」と思いやすい状態を作る絶好のチャンスだ。

心理学的にも、ランチ後のリラックスした時間帯は、人が協力的になりやすいことが示されている。午後2時台はあなたの頼みごとがスムーズに進む「ゴールデンタイム」なのだ。

今すぐやってみよう
明日、頼みごとをするなら午後2時台を狙ってみよう!
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濱 暢宏 ハマティニクス代表取締役社長、グロービス経営大学院教授。

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はま のぶひろ / Nobuhiro Hama

東北大学工学部卒業後、シャープ株式会社に入社。任された仕事では平均以下の成果しか出せず、37歳で退社するまで万年低評価・昇格なしの平社員生活を送る。グロービス経営大学院で「本当にやりたい仕事」と出会い、2014年に日本交通株式会社へ転職。同僚だけでなく、取引先社員やタクシー運転手にも「助けてもらう」スタイルで仕事に取り組み、JapanTaxi株式会社(現GO株式会社)の初代COOとして、LINE TAXIやYahoo!地図との提携など新規事業を成功に導く。

2019年からはセブン&アイ・ホールディングス傘下のベンチャー企業や、株式会社ワイヤレスゲートなどの経営に従事。2024年、株式会社ハマティニクスを設立。

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