「脳が揺れるほどショック」だったが…出会いからわずか4カ月で“元女性”と結婚した45歳女性が語る《結婚の経緯》と《ラブラブな新婚生活》

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「僕はこれが瑞希さんと会う最後になるかもしれないと思っていました。だから、逆に聞かれて頭が追い付かなくなっちゃいました。本当に理解しているのか、もっとゆっくり考えなくていいのかと聞いちゃいましたよね。嬉しかったけれど、ビックリして……」

最初にして最大のハードルを乗り越えた2人の展開は早かった。交際が始まったのが11月下旬で、その年末には休みを利用してお互いの親に結婚の挨拶に行くことになったのだ。

大輔さんの母親と兄からは、「相手のご両親に会ったときに必ずカミングアウトしなさい。それが誠意」と厳命が下った。瑞希さんの母親は偏見がないので問題がないが、父親は女装タレントがテレビ番組に出ると「気持ち悪い」と発言する人だ。不安が募った瑞希さんは特に仲の良い次兄に事前に報告して相談した。

「兄は私のことをずっと心配していたらしく、大輔さんというパートナーができたことをとても喜んでくれました。そして、『瑞希がこれから一緒にいられる人に出会えたことが何より大事なんだよ。お父さんが暴言を吐くかもしれないけれど、後で俺が説得するから心配するな』と言ってくれたんです。ありがたかったです……」

父親と大輔さんの貴重な“共通点”

次兄の応援に勇気を得た瑞希さんはある作戦に出た。80代の父親は早稲田大学卒であることを誇りにしている。自分の子どもは誰も早稲田に入らなかったことをやや悲しんでいた。ちょうどいいことに大輔さんも早稲田大学の卒業生。当日、それを話題にしたのだ。

「大輔さんは地方出身なので、父は苦学生だと勝手に決めつけて感動していました(笑)。そんな田舎からがんばって勉強して早稲田に入ったなんて君は偉い、と。それはそれで大輔さんに失礼なのですが、父は『俺は早稲田大学麻雀学部出身だ!』なんてオヤジギャグを言って満面の笑みでした」

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