「脳が揺れるほどショック」だったが…出会いからわずか4カ月で“元女性”と結婚した45歳女性が語る《結婚の経緯》と《ラブラブな新婚生活》

✎ 1〜 ✎ 292 ✎ 293 ✎ 294 ✎ 295
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
カップル パートナー
45歳女性が、出会いからわずか4カ月で「元女性」と結婚した経緯とは(イラスト:堀江篤史)

東京郊外の住宅地に来ている。高い建物はなく、空が広くて穏やかな印象を受ける地域だ。駅前で待ち合わせたのは、塚田瑞希さん(仮名、45歳)と同い年の大輔さん(仮名)の夫婦。昨年10月に「独身専用コミュニティ」で知り合って意気投合し、今年のバレンタインデーに婚姻届を提出したという。

瑞希さんは好奇心が強そうな大きな目が印象的な女性で、倒れて入院するほどのアトピー性皮膚炎に苦しんできたが現在は症状が落ち着いている。傍らでニコニコしている短髪の大輔さんは瑞希さんより10センチ以上身長が低く、肌艶が良くて並外れて優しげな風貌だ。その秘密、理由は後述する。

アメリカ暮らしの20代、貯金を取り崩した30代

駅から歩いて15分ほどのレストランに到着し、ランチを注文した途端に瑞希さんはどんどん話し始めた。

「両親は健在で、2人の兄は結婚していて子どももいます。家族仲は普通ですが、こまめに連絡したりはしません。私は大学時代からの約10年間はアメリカで過ごしていました。専攻は教育で、アメリカでも教師として働いていたのですが、アトピーの悪化もあって帰国したんです。幼なじみが開いたお店を手伝ったりしていました」

頭の回転が速く、言いたいことがあふれ出てくるタイプのようだ。本人も、“場を回すのが得意で世話焼きな末っ子長女”だと自覚している。

話を瑞希さんの過去に戻そう。

その幼なじみからはベッタリ頼られてしまい、ほぼ無給状態で9年近くも働いていたという。

「貯金を取り崩しながらの30代でした。しんどかったですね……。私は子どもが好きなので教師をしていましたし、子どもの頃からお母さんになるのが夢でした。その幼なじみは結婚願望がなかったのですが、いつの間にか結婚して妊娠。お店のことで私はますます頼られるようになり、『こんなのおかしい!』と決意したのが2019年です。幼なじみとは絶縁し、日本での教師資格を取って学校に転職しました」

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事