ペットのウンチの悲劇にサヨナラ!「ロボット掃除機」2025年最新事情――AI・レーザー・前方カメラでスリッパや段差などの障害も克服

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「これまではすべての部品を社内で生産していたが、手軽な価格で提供できるよう、サプライチェーンの見直しや、プログラムの共同開発など、製品だけでなく生産体制も刷新した。掃除機全体から見るとロボット掃除機はまだ10%のシェアしかないが、これを2030年までに20%まで増やす。そのために『何もしなくても素早く掃除する製品を開発』しつつ、お客様の声を素早く製品に反映させる体制や流通も変えていく」(Cohen氏)

一方、急成長する中国メーカーですが、なかでもここ数年で売り上げ世界1位に登り詰めたRoborock社は、ロボットアームを搭載(日本では発売未定)しました。進路上にあるスリッパなどの障害物をアームで端に避けたり、紙くずなどはゴミ箱に捨てに行ったりという賢さです。

同社のアンダーソン 勇介氏は、最新の同社製品を「顧客のニーズを汲んだ結果のモデル」だと言います。

「さまざまな掃除のニーズに応える高度な機能を搭載している。狭いスペースの汚れも逃さないように薄型に設計されており、優れた障害物乗り越え機能、業界初の折りたたみ式ロボットアームによる障害物除去機能などが特徴。これらはお客様のニーズの変化に合わせて進化させた製品で、我々は継続的な革新を目指す」

ロボット掃除機が掃除機を超える!?

両社とも、ロボット掃除機の普及には日本が不可欠として開発を進めています。スマホは単なる携帯電話から、カメラ機能やメール、Web端末、現在ではお財布やナビ、スケジューラなど生活を支える情報端末へと進化しました。

ロボット掃除機も同じ道をたどるかもしれません。映画『スター・ウォーズ』に登場するR2-D2のように進化し、単なる掃除機ではなく、生活アシストロボになる日がすぐそこに来ているかもしれません。

藤山 哲人 家電ライター

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ふじやまてつひと / Tetsuhito Fujiyama

「マツコの知らない世界」(番組史上最多の6回出演)「ゴゴスマ」「メーテレドデスカ!」「羽鳥慎一モーニングショー」「NHKごごナマ」他生放送にも多数出演。家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介。独自の測定器やプログラムを開発して、家電の性能を数値化(見える化)し、徹底的に使ってレビューする。現在インプレスの「家電Watch」や「文春オンライン」「現代デジタル」や「毎日新聞デジタル」などのWeb媒体をはじめ、少年画報社で家電マンガ「宇宙人ムームー」の技術監修と原作を担当、毎月ABCラジオやJ-WAVEなどで連載やコーナーを持っている。

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