ペットのウンチの悲劇にサヨナラ!「ロボット掃除機」2025年最新事情――AI・レーザー・前方カメラでスリッパや段差などの障害も克服

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今までの間取りや障害物探索は、目隠しをして壁や正面に軽くぶつかりながら把握する方法でした。しかし、レーザー探索を搭載したことで、掃除開始から10秒ほどで見通しの間取りを把握でき、どこに家具などの障害物があるかも判断できるようになりました。

これにより人が間取りを認識して掃除するのと同様になったのです。

ロボット掃除機の上部にあり煙突のように見えるのがLiDAR。内部にはレーザーポインタと受光部があり、周囲の障害物との距離を瞬時に見分ける(写真:筆者撮影)
レーザーを照射してその戻り時間を調べることで、障害物や壁の位置を測定する(イラスト:筆者作成)

レーザーの間取り探索は非常に精度が高く、誤差は数センチ程度です。結果として、いすや机の脚の周りを正確にクルリと回って掃除できるようになりました。

障害物がないときは速度を上げ、障害物の近くでは速度を落として慎重に進むことができるようになったため、障害物との衝突が大幅に回避されるだけでなく、掃除時間の短縮にもつながったのです。

また、正確な間取りがわかるため、登録したスマホにマップ情報を送り、掃除した箇所を正確にレポートできるようになったり、進入禁止区域や掃除する領域をマップ上で指定できるようになったりしています。

進化②前方カメラで障害物探知

革新をもたらしたレーザー探索ですが、段差の認識は登場から10年近く難題を抱えたままでした。そこに登場したのが「前方カメラ」です。

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