「ほっこりする」「こういうの欲してた」NHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』に癒やされる人が続出…“火曜夜の放送”が大正解だったワケ
団地も薬膳もいいのだが、個人的には、デザイン会社の社長・唐圭一郎(福士誠治)が癒やしの存在。
薬膳料理の達人・羽白が癒やしの存在ではあるし、麦巻の心は彼に向かっているようなのだが(第5回では2人で山登りしてお弁当もシェアしていい感じであった)、唐にずいぶん助けられているのも事実だろう。2人もすてきな男性が身近にいるのだから麦巻は恵まれている。
「良質な普通に勝るものなし」と語る唐。デザイン会社、アートディレクターというと、それこそ24時間働いて遊んでという派手な先入観を抱きがちだが、彼はまるで違う。彼もまたのんびりした雰囲気をまとっている。

学生時代、ブルース・ロックのバンドをやっていて担当はベースだったというだけあって、前に出ず、リズムをキープする実直さのあるキャラ。麦巻の希望もあるとはいえ、彼女の持病を社員に語らず、余計な意識を持たせないような配慮もある。
休みの日に遠くの温泉に出かけて体と心を整えている彼は、社員旅行として温泉に社員たちを連れていく。それも、強引さがなくて、こういう上司がいたらいいなと思う。
いや、筆者的にはむしろこういう大人にならなくてはいけないわけだが、それこそ、できないことはできないもので、そうなれないことをくよくよすることはない。そう思えたのはたぶん『しあわせは食べて寝て待て』のおかげである。
体の不調を予防できる、お役立ち情報も
全9回放送予定だそうだが、毎回15分でもいいから長く続けてくれないものだろうか。
春、旬の食材を取り入れて、夏前に体にたまった老廃物を出しておくと、夏に向かう体の不調を予防できると第2回で言っていた。5月はセロリや三つ葉など、香りのある食材を摂ろうと思った。そんなお役立ち情報もうれしいドラマである。
第5回では羽白の過去も明かされ、彼もまたなかなかしんどそうな人生を送っていた。そうなると、明るく元気な美山にもなにかあるのかもしれない。誰もが心のうちに抱えているものがあるのだろう。折り返しでどんな展開になるか。第6回は移住の話だという。
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