「ほっこりする」「こういうの欲してた」NHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』に癒やされる人が続出…“火曜夜の放送”が大正解だったワケ
団地に越してきたイラストレーターの高麗(土居志央梨)。彼女もまた、仕事仲間の活動と自分を比較して落ち込んだりもしているが、美山の洋裁とコラボすることになって、活路を見いだしていく。
団地の町内会に入るよう促され、お祭り用のポスターをボランティアで描くように言われたとき、通りかかった羽白がギャラはいくらか聞いてくれる。団地の住人だからといって甘えず、プロにはちゃんとギャラを支払うべきだと羽白は言うのである。
隣人同士助け合うときは助け合うけれど、決して馴れ合いの関わりではなく、どこかで線引きをする。できないことや不確実さや不思議さを受け入れながらも、ちゃんと自分を尊重してもらうことの大事さも描いていてホッとした。要は自分を大切にするということなのだと思う。

人気ドラマ『団地のふたり』と同じロケ地
さて。イラストレーターが出てくると、昨年話題になった小泉今日子と小林聡美がW主演した『団地のふたり』(NHK、2024年)を思い出す。小林聡美がイラストレーター役だった。
『しあわせは食べて寝て待て』も『団地のふたり』も、同じ団地でロケをしている。『しあわせ〜』はリノベした部屋で、『団地のふたり』は昔からの住人なので古さを生かしていて雰囲気は違う。
ここはロケ地としてよく使用されていて、映画『あちらにいる鬼』(2022年)や『海よりもまだ深く』(2016年)でも使用された。
西武新宿線の花小金井駅からバスで15分ほどにある、築56年の歴史ある団地。分譲が主体だそうで、ネットで調べてみると、5階のリノベーション物件が南向きの47.99平米1LDKで530万だった。
都内の中古マンションが近年バカ高いのと比べたら、ちょっと都心から遠いとはいえ心惹かれる。ただし、エレベーターがないので5階まで階段で上がるのはしんどいとドラマで知ってしまった。
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