
たかが飛蚊症とあなどってはいけません(写真:mits/PIXTA)
「初めて恐怖を感じました」と話すのは、眼科に駆け込んだ男性(56)。単なる飛蚊症(ひぶんしょう)だと放置していたら、どんどん症状がひどくなっていったという――。
薄いカーテンがかかった感じ
ある日、鈴木俊朗さん(仮名)は左目に飛蚊症のような症状が起こっていることに気がついた。飛蚊症とは、その名のとおり視界に蚊やゴミのようなものが見えて、目がチカチカする症状のこと。
大丈夫だろうと思って放置していたら、どんどん悪化していったという。
「2週間ぐらいで“目の前に薄いカーテンがかかっているみたいな感じ”になって、よく見えなくなったんです。これはちょっとおかしいぞと思い、職場近くの眼科を受診しました」と鈴木さん。
この胸騒ぎは当たってしまう。診察をした医師から「網膜剥離で失明の危険性がある。すぐにでも総合病院または専門病院へ行くように」と言われてしまったのだ。網膜剥離とは、眼球の内側を覆う網膜が何らかの理由で眼球から剥がれた状態をいう。日本眼科学会によると20代と50代に多い。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事