”受験エリート”からコースアウトする中高生が増えている。「学校への不適応」をもたらす4つの要因とは?”規則の厳しさ”が誘発することも
受験エリートたちのコースアウト
しばらく前の時代、不登校や引きこもりといった現象はどちらかというと特殊な現象で、その生徒や家庭環境に何らかの「問題」が存在するものと考えられていたように思える。実際、親によるネグレクトや家庭内暴力、あるいは経済的な問題が背景にあるケースが少なからずあったことは事実で、現在もそうした問題は以前と変わらずに存在している。
その一方で、1990年代の後半以降、不登校や引きこもりがより「一般化」するにつれて、これまでは目立たなかったパターンが認められるようになった。それは、一見したところ、「普通の家庭の普通の生徒」のケースである。
「普通の家庭」といっても、経済的には比較的豊かであり、両親の知的レベルは高く、当事者の生徒も優秀な能力を持っていることが多い。つまり明らかに質的な変化がみられ、過去には問題になることがあまりなかったような子供のケースが、最近になり目立つようになったのである。

















