「脳死マシーン」「臓器摘出バス」…中国の“臓器移植”の実態。中国で死刑囚の“まだ生きている遺体”から臓器移植した医師の後悔も
死刑囚の“まだ生きている遺体”からの移植
イギリスに亡命した中国人医師エンヴァー・トフティ(EnverTohti)は、まだ生存している死刑囚から臓器を取り出した経験を持つ。
1995年6月、当時のトフティはウルムチ中央鉄道病院の外科医だった。ウルムチは、新疆ウイグル自治区の首府だ。主任外科医から「熱くなる仕事」だと告げられ、翌朝9時に医療チームと救急車の準備をするように指示された。
麻酔科医と2人の助手を乗せ、救急車は主任外科医が乗る車の後について行った。しかし、車内はすぐに重い空気につつまれる。救急車が向かっていたのは、反体制派グループを処刑する西山処刑場だとわかったからだ。険しい丘の手前で2台の車は止まった。
トフティは主任外科医から命じられた。


















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