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現在11代目「JALのCA制服」 動作性とデザインにこだわった知られざる開発の舞台裏

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  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
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導入当時、テレビの取材で「みんなで悩んで悩んで、考えたものです」と答えた吉川氏。

現在の制服となって5年。この間にはコロナ禍でヒトの移動が制限され、閑散とした空港という時期もあった。人流が回復して日常の景色が戻った現在、どんな思いでいるのか。

「制服に対しても、お客さまの安全・安心への意識がより高まったと感じます。そのために求められるものは、まずは清潔感。きちんとした格好でいることはもちろんですが、例えば化粧室の清掃をする場合は、今まで以上に衛生面に気を配って作業を行います」

機内に表示された化粧室「ラバトリー(Lavatory)」のラバ。原語は溶岩の意味だが、“いつも清潔を心がけている場所”という意味も込められているそうだ。

一見、華やかに見える客室乗務員はさまざまな任務を担う。

「私たちは保安要員でもあるため、お客さまの安全を確保し、安心して機内でお過ごしいただけるようご案内しています。離陸する飛行機のドアを閉めたら、着陸した飛行機のドアが開くまで運航状況も刻々と変化します。何が起きても仲間と最善を尽くして任務を完了させる役割です」

また、スカーフは客室乗務員からの要望もあり、大判のスカーフを採用した。さまざまなデザインにアレンジできる機能美だけでなく、寒さを感じるときに首まわりを温めてくれる防寒の役目をする時も。機内は乾燥するので保湿になると思う人もいるようだ。

(撮影:今井康一、JALスカイミュージアムにて)

6代目制服が浸透した「スチュワーデス物語」

中には「前の制服のほうがよかった」という声もある。

「以前の制服を愛していただけるのは私たちもうれしいです。実は、私個人としては6代目から11代目までの制服を着用しており、それぞれの制服に対する思いもあります」

吉川氏が最初に着用した6代目の制服(1977年10月~1987年12月)は、1983年から放送された人気テレビ番組「スチュワーデス物語」(TBS系)でおなじみとなった。1982年に刊行された原作の作家・深田祐介氏は元日航社員(1983年まで勤務)で、同社が全面協力したドラマだった。

【画像15枚】過去にはこんなデザインも!歴史を感じさせるおしゃれな制服

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