JAL機と海保機が衝突し羽田炎上、経営への影響度 Uターンピークの事故で空港大混乱、広がる余波

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1月2日、羽田空港の滑走路上で海保機と衝突し炎上するJAL機。JAL機の乗員乗客379人は全員脱出したが、海保機の乗員5人が死亡した(写真:ロイター/アフロ)

 前日に発生した石川県能登地方の大地震で日本中が騒然としていた1月2日。Uターンラッシュで混雑する羽田空港で17時47分ごろ、羽田空港のC滑走路上でJAL516便(新千歳発・羽田行き)と海上保安庁羽田航空基地所属の航空機(MA722)が衝突する事故が起きた。

テレビでは事故直後から炎に包まれる機体が映し出された。が、JAL機に搭乗していた乗員乗客379人は18時5分に全員脱出しており、無事だったことが判明。

一方、海保機に搭乗していた6人のうち脱出した機長を除く5人は死亡した。海保機は1日に発生した能登半島地震を受け、支援物資を被災地に届ける予定だったという。

滑走路に下りた。寒いけれど大丈夫だ

空港の全滑走路が閉鎖されていた20時半頃、JAL便などが利用する第一ターミナル2階の出発ロビーでは、欠航便の振り替え手続きや便のキャンセル、預けた荷物の返却などでカウンターに並ぶ乗客らであふれかえり大混乱していた。

全滑走路が一時閉鎖され混乱する羽田第一ターミナル(記者撮影)

1階の到着ロビーでは、埼玉県川口市在住の女性が事故機に乗っていた夫が出てくるのを待ちわびていた。

「迎えに来たら、電光掲示板に夫の乗った便に到着のマークがつかない。不審に思っていたら、夫から『機内が煙たいけれど、何かニュースになっていないか』と連絡があった。その30分後、夫から『滑走路に下りた。寒いけれど大丈夫だ』と連絡があった」と話す。

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