異様な光景
ご結婚を控えた女性は美しいものです。この話に登場する20歳代の女性もその1人でした。この人、Aさんは官庁宿舎にお住まいの方です。
それは、婚約指輪を買うところから始まりました。商品は婚約用のペアリングです。Aさんは、以前からご贔屓(ひいき)のお客様で、店舗にも時々お見えになっていました。
その日は、うれしそうに婚約者同伴です。寄り添うように商品を選び、お2人の意見が一致するのにそう時間はかかりませんでした。それぞれの指輪にはイニシャルを入れることにして、できあがり日を記入したお誂(あつら)え伝票を、お持ち帰りいただきました。
そのさいも担当した社員に向かって、2人のなれそめや今後の計画を楽しく雑談して、お帰りになりました。
1週間ほど経ってから、Aさんに連絡を入れました。


















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