「全然知らなかった⋯」「なぜ"表示"さえないの?」日本人が平気で食べている「遺伝子組み換え食品」のヤバすぎる裏側【前編】

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さらに「表示の例外規定」もあります。

食品の表示は「使用量の多い順」に書かれますが、「『遺伝子組み換えのもの』を使っていても、使用量が上位3位以内で、かつ総重量の5%以上でなければ表示をしなくてもいい」という例外規定があるのです。

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また、作物に組み込まれた遺伝子やその遺伝子がつくり出したたんぱく質が製品中に残っていないとされる「大豆油」「しょうゆ」「コーンフレーク」「水あめ」などは表示する必要がありません

「コーンスナックは表示されるのにコーンフレークはなぜ表示がいらないのか」とよく聞かれます。

たしかに、コーンスナックやコーンフラワーは表示義務があります。

しかし、コーンフレークは高温で処理したものでたんぱく質が完全に変性しているので、表示の必要がないという考えです。

つまり、特売セールで並んでいる安いしょうゆ、サラダ油の原材料は「遺伝子組み換えの輸入品」の可能性が大です。

子どもが大好きな清涼飲料水に入っている「果糖ブドウ糖液糖」も、「遺伝子組み換えのトウモロコシ」のでんぷん(コーンスターチ)が原料です。「遺伝子組み換えトウモロコシ」を「遺伝子組み換え技術」で得られた「でんぷん分解酵素アミラーゼ」を使ってブドウ糖をつくるのです。

「殺虫ジャガイモ」まで開発されている

このように、いくら「遺伝子組み換えでない納豆」を選んでいても、私たちは別のところで「遺伝子組み換え食品」をとってしまっているのです。

余談ですが、遺伝子組み換え農産物はすごいところまで"進化"しています。

たとえば「殺虫ジャガイモ」(害虫抵抗性ジャガイモ)といって、害虫を殺す特別なたんぱく質をつくって、虫がジャガイモを食べると死んでしまうというものがあります。

これであれば農薬を減らし、大幅に手間を省くことができるのです。「遺伝子組み換え技術」というのはすごいものです。

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