「犯罪を誘発する」「なんでそんなサービスを始めた」との声もあるが…。ウーバーが開始「13歳から注文可能」に現役配達員が感じたこと

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具体的には、「犯罪を誘発するのではないか」「子供を危険な目に遭わせるつもりか」「なぜこんな危険なサービスを始めるのか」「ウーバー配達員に子供だけで過ごしている時間を知らせることになる」「犯罪に巻き込まれた場合の責任の所在は?」……などの意見だ。 

ウーバー配達員として今年で6年目の活動に突入した僕は、今回の新サービスに対するネットの反応を見たとき、悲しさを覚えた。職業差別だし、社会的なイジメ以外の何物でもないと思ったのだ。

例えばアマゾンや佐川急便など、宅配サービスでは玄関の扉を開けて、商品を受け取ることが多々ある。当然、お届けする家庭の事情によっては、未成年者が応対するシチュエーションもあるだろう。

そもそも事実関係の認識が、スタート地点から間違っている。例えば今回の新サービスが始まる前から、一部の利用者はウーバーを使って、遠隔操作で食事を子供に届けていた。

筆者の配達を例に、説明してみよう。

ウーバーイーツのアプリ画面。すでに、家族利用を想定したサービスを提供している(著者撮影)

意外と知られてないウーバーの意外な利用法

その日、僕は四角いバッグにお弁当を2つ入れ、配送先の一軒家を目指していた。

お客様情報の備考欄には「黄色い家です」と記されているが、残念ながら夜間の配達のため、家の色を識別することはできない。よって住所と表札を頼りに探したが、それらしいお宅が見つからない。配達用アプリに表示される「ピン」の位置もズレている。

配達用アプリにはお客様住所に「ピン」が刺さっている。しかし正確な情報が反映されていない「ピンズレ」のケースがまれにある(著者撮影)
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