専門医が30年以上を費やしてたどりついた…「沈黙の臓器=腎臓」を守る簡単【ウォーキング法】

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今はネット通販でも1万~2万円くらいでリハビリ用のものが買えますし、置き場所に困らないコンパクトなものも増えてきました。それならば、手軽に購入に踏みきれるのではないでしょうか。

体に異変を感じたら、すぐに医師に相談を

いずれにせよ、ご自身のペースに合わせて、無理のない範囲で取り組むことが大切です。最初は5分だけでも構いません。焦らず、ゆっくりやっていきましょう。

『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

もし、頭や胸が痛くなったり、冷や汗や脱力感が出たり、「おかしいな……」と体に異変を感じることがあったら、すぐに運動をやめて医師に相談してください。また、次のような症状に該当する場合も、すみやかに運動を中止しましょう。

・胸痛や呼吸困難、頭痛、吐き気、めまい、ふらつき、冷や汗などの症状が出た

・運動中または運動後の心拍数が、前日より10回/分以上増えた

・運動中に動悸、頻脈、徐脈、失神などの不整脈の症状が出た

・運動をしていないときでも不整脈が増えた

・尿中ケトン体が2+(20mg/dl)以上の人

もちろん、体調がすぐれない日は無理せずに休むことが第一になります。ほかにも糖尿病性腎症の人は、ちょっとした靴擦れをきっかけに壊疽が広がりやすいので、足の爪の状態やマメの有無、小さな傷などができていないかよく確認しましょう。

腎臓リハビリを続けていれば着実に健康寿命を延ばすことができるので、頑張ることが億劫にならないように、八分目で長い付き合いにできるといいですね。

(出所:『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』より)
上月 正博 東北大学名誉教授、山形県立保健医療大学理事長・学長

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こうづき まさひろ / Masahiro Kouzuki

医学博士。日本心臓リハビリテーション学会名誉会員、総合内科専門医、腎臓専門医、高血圧専門医、リハビリテーション科専門医。1981年、東北大学医学部卒業。東北大学大学院内部障害学分野教授、東北大学病院リハビリテーション部長等を歴任。2022年より現職。心臓や腎臓などの内部障害のリハビリテーションを専門とする。2013年、日本心臓リハビリテーション学会学会長。2018年には腎臓リハビリテーションの功績が認められ、心臓や腎臓の分野に貢献した科学者に贈られる世界的に名誉ある賞「ハンス・セリエメダル」、2022年には「日本腎臓財団功労賞」を受賞。

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