糖質制限の権威が語る「心と健康」の深い関係

アドラーは最強の健康法だった!

「糖質制限食」のパイオニアである医師の江部康二氏は、自らを「糖尿病だが健康」と語る(撮影:今井 康一)
「糖質オフ」食品が普及する昨今、新しい健康常識として定着した感がある「糖質制限食」。その開拓者で普及の立役者でもある江部康二氏は、京都の高雄病院の理事長で、漢方やアトピー治療、断食療法などのパイオニアでもあった。江部氏は、幾多の新療法を確立してきた自らの考え方がアドラーの心理学に非常に近いと言い、『心を変えれば健康になれる!――アドラー心理学で病気も良くなる』を上梓した。その江部氏に話を聞く。

アドラーを日本医療の新常識に

糖質制限食ブームを巻き起こしたカリスマ医師が、今、いちばん伝えたいことは、「心と健康」の深い関係だった。「病気を治すのは医者ではなく、あなた自身の心の持ち方です」

――アドラーの心理学が病気の治療や健康と、どう関係しているのでしょうか。

たとえば、アドラーは「人を心と身体に分けることはできない」と言いました。この見方は「全体論」と呼ばれ、漢方やホリスティック医学とも共通していて、専門分化が進みすぎて全体像がわかりにくいという、現代の西洋医学の問題点を解決するカギなんですよ。

特に、アトピーなどのアレルギー性疾患、メタボや糖尿病など現代社会で大きな問題となっている生活習慣病は、心と身体の結び付きに注目しないと改善できません。

このように、アドラーの問題解決についての考え方は、病気の治療や健康を考える際にも応用が可能で、実践的な健康法として非常に有用なのですね。

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