【現地ルポ】大阪・関西万博、深刻トラブル多発した「波乱含みの開幕」に 市民は万博よりも”グルメ”に関心

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万博開幕も課題が浮き彫りに
波乱の幕開けとなった「EXPO2025 大阪・関西万博」。現地では運営の課題も見えてきた(筆者撮影)

ここ1週間ほどのメディア報道では逆風一辺倒だった「EXPO2025 大阪・関西万博」が、いよいよ開幕した。

4月13日の開幕初日を訪れると、あいにくの雨模様のなか、大阪メトロ・夢洲駅そばの東ゲートは会場1時間前にはすでに大行列。警察や会場警備員の拡声器を使った大声が響いていた。

開場時間の午前9時になると、入場口ごとのセキュリティとモバイル認証自動ゲートを通った観客が続々と入場。ひとりずつのゲート認証のため、大勢がどっと流れ込むこともなく、静かな人の流れになった。

ようやくゲートを通過した観客も慌てる様子はなく、万博の開幕を噛み締めながら写真を撮ったり、奇抜な建築物などの景色を楽しんだりと、和やかな雰囲気に包まれる。目立った混乱もなく、スムーズな開場となった。

万博開場前は長蛇の列に
開場前の東ゲートは大勢が詰めかけて長蛇の列に(筆者撮影)

入場の混雑もそれほどではなかった。開場時間の9時に東ゲートの列にならんだ夫婦は、45〜50分ほどの待ち時間で入場。予約のシャトルバスで西ゲートに11時に着いた家族連れは、ほぼ待ち時間なく流れで入場したという。2組とも予想以上に速やかに入れたことに驚いていた。

開場後の会場内は、しばらくすると人気パビリオン(展示館)に行列ができるも、ほとんど予約制のため混乱はなく、大屋根リングのエスカレーターはならぶことなく乗れる。会場全体に人が散らばっている印象でそれほどの混雑感はない。国民的大型イベントとしては想定内の混み具合だろう。

ひと休みする施設は充実している

会場施設を見ると、大屋根リングの下をはじめ、至るところに木製ベンチや椅子があり、休憩するところには困らない。トイレも同様。大屋根リングの展望デッキのほか、場内のあちこちに設置されており、男性用はほぼならぶことはない。女性用は場所によって列ができるが、それでもイベント規模にしては少ないほうだろう。

万博会場の景観
大屋根リングからの会場の景観(筆者撮影) 
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