この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。
この子の体の中で何が起きていたのか
12歳のミニチュアダックスフンドの遺体を僕のところに持ってこられた飼い主さんは、「私たちが頑張って続けてきた治療には意味があったのでしょうか?」「この子の体の中で本当は何が起きていたのかを知りたいんです」。そう、おっしゃっていました。
亡くなったミニチュアダックスは、動物病院でリンパ腫(白血球の一種であるリンパ球ががん化する、血液のがん)と診断され、約1年間、週に一度のペースで動物病院に通って、抗がん剤治療を続けていたといいます。
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